導入事例
局所排気より安価でインクジェットプリンタの有機溶剤 (MEK)を除去
ある食品メーカー様では、全国の複数の工場で賞味期限などを印字する目的でインクジェットプリンタを20台以上使っておられます。
一般的にインクジェットプリンタの強接着インクには染料などを溶かすための溶剤として有機溶剤(MEK、アセトンなど)が使用されていますが、有機溶剤は気化したものを長期間吸い続けたり、液体に直に触れて皮膚から体内に吸収されたものが蓄積すると健康に悪影響を及ぼすことが懸念されています。
このお客さまは、プリンタを使用するオペレータの健康を守るため、労働環境の改善のための有機溶剤対策を組織立って実施することを決定されました。
参考: 厚生労働省資料『有機溶剤を正しく使いましょう』
お客様のお困りごと
● 有機溶剤(MEK)非含有のインクを使いたいけれども、MEKフリーインクでは印字の接着性が弱く、印字対象物(PE、PPコーティングの紙容器)に印字しても印字が擦れたり消えてしまう。
印字の接着性、耐久性を優先するとMEKベースのインクを使用せざるを得ない。
● 有機溶剤の発散源対策として局所排気装置を工場に導入しようと見積をしたが、全工場の改修コストを合算すると数千万円になってしまう。
導入のポイント
>> 局所排気装置に替わる「多様な発散防止抑制措置」としてピュレックス Digitalシリーズを導入した。
>> 建物への穴あけ不要で設置が簡単。マシン本体も小型で移動できる。
>> 必要台数を試算したところ、局所排気設備より低コストで有機溶剤中毒予防規則に対応可能だった。
この食品メーカー様には、合計20台を超える「インクジェットプリンタ用高性能換気装置 ピュレックス Digitalシリーズ」 を導入いただきました。
それまで複数台のインクジェットプリンタを1つの室内で使用するとMEKの臭気を感じていたが、この機械を設置したことで臭いを感じることが無くなったと評価いただきました。
有機溶剤(MEK)ベースのインクを使用せざるを得ないときに局所排気装置に代わる対策をお探しの際は、ぜひお気軽にお問合せください。