ピックアップ

パウチへの印字方法

世界の軟包装市場は、2016年の26.9百万トンから2021年には31.5百万トンと年平均成長率3.3%で拡大しているとされ、パウチを含む軟包装は成長トレンドにある包装と言えます。今回は、パウチへの印字方法について、各印字方法の特徴、メリット、デメリット、そしてお勧めできるユースケースを詳しくご紹介します。

1. スタンプやローラーコーダー

スタンプやローラーコーダーは、インクを染み込ませたゴムや金属製の印面をパウチに押し付けることで印字を行う方法です。

メリット

  • 初期コストが比較的低い
  • シンプルで直感的な操作

デメリット

  • ダウンタイムが長い(手動での版の変更が必要)
  • ヒューマンエラーのリスク
  • 印字品質が一貫しないことがある
  • QRコードや2Dデータマトリックスの印字が不可能

スタンプやローラーコーダー

2. カートリッジ式インクジェットプリンター (TIJ)

カートリッジ式インクジェットプリンター (TIJ)は、インクを加熱し、気泡を発生させてインクを噴射する方式です。
当社製品はこちら>>

メリット

  • 高速かつ高品質な印字が可能(文字、コード、グラフィック)
  • 簡単なカートリッジ交換でダウンタイムが少ない
  • 複数のプリントヘッドを使用して広い範囲に印字可能
  • 光沢のあるフィルムにも対応可能なインクがある
  • 既存の生産ラインに容易に組み込める

デメリット

  • インクコストが高くなることがある
  • 高温や湿度に弱い場合がある(インクの乾燥時間や品質に影響)

カートリッジ式インクジェットプリンター(TIJ)

お勧めできるユースケース

高速生産ライン、高解像度のQRコードや2Dデータマトリックスの印字が必要な場合に適しています。

3. サーマルプリンター (TTO)

サーマルプリンター (TTO)は、加熱されたリボンを使用してフィルムにインクを転写する方式です。
当社製品はこちら>>

メリット

  • 高解像度の印字が可能
  • 印字できる面積が広い
  • インクの乾燥時間が不要
  • 低コストのリボンを使用可能

デメリット

  • リボンの交換が必要
  • 装置への組み込みが必要であり、各システムとの高度な連携が求められる

サーマルトランスファーオーバープリンター (TTO)

お勧めできるユースケース

高解像度のバーコードやQRコードが必要な場合、フィルムやラベルに印字する場合に適しています。

4. 産業用インクジェットプリンター (CIJ)

CIJは、インクを常に循環させながら高速で噴射し、パウチに直接印字する方法です。
当社製品はこちら>>

メリット

  • 高速印字が可能
  • 高い接着性・速乾性を持つインクを使用可能
  • 他の機器よりも追従速度が速い
  • 柔軟性が高く、多くの産業で使用可能

デメリット

  • 初期導入コストが高い
  • インクの管理が必要
  • メンテナンスが必要
  • 2Dデータマトリックスの印字には不向き

お勧めできるユースケース

大量生産ライン、高速印字が求められる現場、多様な素材に印字する必要がある場合に適しています。

5. レーザーマーカー

レーザーマーカーは、レーザービームで印字対象物の表面を熱変化させてマーキング(印字、刻印、彫刻)・加工する方法です。
当社製品はこちら>>

メリット

  • 高速で高品質な印字
  • 消耗品が少なく、ランニングコスト削減が可能

デメリット

  • 初期導入コストが非常に高い
  • 安全対策が必要
  • 一部の素材には不向き

お勧めできるユースケース

高耐久性の印字が求められる製品、長期的なコスト削減を目指す場合、高精度な印字が必要な場合に適しています。

まとめ

パウチへの印字方法には、様々な方法があります。それぞれの方法にはメリットとデメリットがあり、使用する場面や目的に応じて最適な方法を選ぶことが重要です。当社では、産業用インクジェットプリンター(CIJ)カートリッジ式インクジェットプリンター(TIJ)サーマルプリンター(TTO)レーザーマーカーの製品を取り扱っておりますので、ぜひご相談ください。

各印字方法の比較表

印字方法 文字 1次元/2次元
コード
初期
コスト
ランニング
コスト
高速性 メンテナンス性
スタンプやローラーコーダー ×
カートリッジ式インクジェットプリンター (TIJ)
サーマルプリンター (TTO)
産業用インクジェットプリンター (CIJ)
レーザーマーカー

ピックアップでご紹介した製品はこちら

お問い合わせはこちらから
ページの先頭に戻る