1台で40m/分の高速3行印字に対応
平成29年9月1日よりスタートされた「原料原産地表示」制度に対応するため、ある食品メーカー様は、惣菜を充填する前のレトルトパウチ袋に賞味期限、製造年月日に加えて原料原産地名などの情報を3行に分けて産業用インクジェットプリンタの9ドット文字で印字しようとしていました。
しかし、その当時使っていた他社製インクジェットプリンターでは、製造ライン上(ロータリー式充填機・速度40/m)で読み取り可能な文字をマーキングすることができないと判明し、困っておいででした。
1台で40m/分の高速3行印字に対応
平成29年9月1日よりスタートされた「原料原産地表示」制度に対応するため、ある食品メーカー様は、惣菜を充填する前のレトルトパウチ袋に賞味期限、製造年月日に加えて原料原産地名などの情報を3行に分けて産業用インクジェットプリンタの9ドット文字で印字しようとしていました。
しかし、その当時使っていた他社製インクジェットプリンターでは、製造ライン上(ロータリー式充填機・速度40/m)で読み取り可能な文字をマーキングすることができないと判明し、困っておいででした。
■印字の内容
– 印字対象はPEおよびPA素材のレトルトパウチ袋
– 印字の後はお湯殺菌、スチーム殺菌にかけられるため、水や加熱に強い強接着インクが必要
– ロータリー式充填機(速度40m/分ほど)で製品を充填する直前に、賞味期限、製造年月日、原料原産地名、管理番号を3行9ドットで印字
→ ロータリー式充填機で印字する際は、レトルトパウチ袋が回転移動している間に印字するため、印字中に加速と減速が発生する。この加減速がある中でも印字幅が変わることなく同じ幅と大きさの文字を印字することが重要になるが、その当時使っていたプリンタでは加減速に対応できず、印字幅が不自然に伸びたり縮んだりしてしまい、印字品質を一定に保つことができなかった。
→ 既存のプリンタでは40m/分で回転するロータリー式充填機上で一度に3行のメッセージを印字出来なかったため、2台のプリンタを使う必要があった。※つまり、プリンタ、センサー、プリントヘッド支柱、架台などの設備代が全て2倍になる。またプリンタ設置スペースも2倍の大きさが必要になる。
→ しかし2台のプリンタを使うと3行全ての印字開始位置を上手く揃えること出来ず、印字品質が落ちた。


1つのプリントヘッドに個別印字が可能な2つのノズルが搭載された「Duo」によって、
>> 1台のプリンタで40m/分の製造ライン上で3行印字を実現できた。
>> ロータリー式充填機上で停止・移動を繰り返す移動速度が一定ではない印字対象物でも、印字品質を落とさず美しい印字が実現できた。
>> インクが接着しづらいPE、PA素材で、かつ、お湯殺菌やスチーム殺菌工程後も印字が落ちない強接着インクを提供できた。
