2022年5月31日に公布された「労働安全衛生規則等の一部を改正する省令」では労働安全衛生規則などの一部が改正されました。この改正は化学物質による労働災害を防止することを目的としており、改正された項目は2023年4月(または2024年4月)に施行されます。
2023 年4 月以降、事業者は労働者がリスクアセスメント対象物に暴露される程度を以下の方法などで最小限にとどめるよう義務づけられます。
溶剤種類 | 長所 | 短所 | 代表的なアプリケーション例 | 代表的なインク |
---|---|---|---|---|
メチルエチルケトン(MEK) | 速乾性(1秒以下) | 可燃性 人体への刺激あり |
非浸透性物質 プラスチック、金属など |
2BK101、2BK106、2BK124、2CL158、2WT850 |
エタノール | 環境にやさしい 健康、安全重視 |
乾燥時間が比較的長い(2~5秒) | 非浸透性物質 プラスチック、金属、フードグレイド用など |
1BK101、1BK104 |
アルコール | MEKフリー MEKインク並みに速乾・強接着 |
特になし | 非浸透性物質 PP、LDPE、HDPEを含むプラスチックなど |
1BK108、1BK111 |
メタノール | 速乾性(1秒以下) | 毒性あり | 非浸透性物質 プラスチック、金属、ガラスなど |
該当インクなし |
水性 | 環境にやさしい 不燃性 |
MEKやエタノールと比べて乾燥時間が長い | 浸透性物質 紙など |
該当インクなし |
アセトン | 超速乾性 | 可燃性 人体への刺激あり |
非浸透性物質 ポリエチレン、ポリプロピレン |
8BK165 |
小文字・個別パッケージ用の産業用インクジェットプリンタ「ドミノAxシリーズ」には様々なインクがあり、多様なアプリケーションに消えにくく読みやすい印字を提供します。近年、有機溶剤中毒予防規則(有規則)などの法規制に対応するためのコストや取扱いの手間の軽減、作業者ための安全対策などから、MEK等の有機溶剤を使用しないインクへのニーズが非常に高まっています。しかし、有規則の規制対象リストには載っていないけれども、同等の有害性を持つ溶剤が使われているインクもありますので注意が必要です。
弊社では、お客さまが製造現場で使用されているインクの危険性を正しく理解し、適切な予防措置と対策を取っていただけるように、主要IJPメーカーのMEKフリーインク(有機則非該当インク)の安全性を分かりやすい資料にまとめました。
お気軽にお問い合わせください。
インクジェットプリンタ用換気装置 ピュレックスDigitalシリーズは、独自のフィルター濾過技術により、インクジェット
プリンタのプリントヘッドやコントロールユニットの排気口から発生する揮発した有機溶剤(MEK)を活性炭により吸着
し、クリーンな空気にしてから工場環境へ排出します。オペレータの有害物質吸引を防ぎ、安全を守ります。
従来の自動洗浄機能では洗いきれなかったノズル孔、帯電電極版、偏向板、ガターをしっかり洗います。
法令対応・リスクアセスメントについてのご相談はぜひ、
ブラザーインダストリアルプリンティング株式会社
まで!
カタログダウンロードは下記フォームに必要事項をご記入のうえ、「内容を確認」を押してください。
お手数ですが、現在ご使用されている産業用インクジェットプリンタ/マーキング装置についてのアンケートにもご回答をお願いいたします。